01 心もからだも健康になる村づくりを目指して

曽爾村は、面積の約8割が山林で、古くから林業が営まれてきました。全国的な林業の衰退にともなって農業も実施されるようになり、現在は両方がこの土地で営まれているのです。村の産業であり資源でもある農林業を見つめ直し、より未来につながる豊かな農林業へと育んでいくことが、曽爾村農林業公社のミッションです。

また、産業だけでなく人々も元気でいられるように、心身が健やかな“美人”を育む「心身健美(Healthy Bridge)」をコンセプトにプロジェクトを進め、村民も来訪者もきれいになれる健康の村を目指しています。

02 地域資源の利活用と地域イノベーション支援

曽爾村農林業公社では、農林業で地域資源の利活用に挑戦し続けています。農業で主に行っているのは、曽爾村産の米・野菜・薬草のブランド化と販路開拓です。農家と協力して「曽爾米ブランド化協議会」を立ち上げ、“奈良県産”として扱われていた米を“曽爾米”とするブランディングに着手。「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」で4年連続金賞を獲得し、「日本一の米職人」と呼ばれる米農家・遠藤五一さんを山形県から指導者として招き、減農薬・有機質肥料・山の湧き水による栽培で、環境に配慮した米として販売しています。
その他、曽爾産野菜の販売促進や、大和当帰や芍薬(しゃくやく)といった薬草の栽培も始め、持続可能な農業の在りようにチャレンジしています。
林業では、「曽爾村森林資源活用プロジェクト」をベースに活動。屏風岩公苑とその裾野に広がる150haの村有林などをモデル地区として、マウンテンバイクのダウンヒル競技のコース整備、木質バイオマス資源を活用する薪ストーブの推進、木材の有効活用や山の多面的活用のための製材所の復活・運営などを進めています。また、村内の5地区が取り組んでいる地域イノベーションプロジェクトの支援事業も実施しています。イノベーションとは、新しい切り口や活用法を創造すること。各地区の人々と新商品を共に考えたり、初期投資の資金提供などを行ったりしています。

地域資源活用/農業

国内最大の米コンクールである「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」で特別優秀賞を受賞した、環境に配慮して育てられた特別栽培米のコシヒカリを「曽爾米」として販売しています。大和当帰などの和洋の薬草栽培
やその商品開発を行う薬草プロジェクトや、糖度が高い「寒熟ほうれん草」やトマトを育てる若手農家に試験ハウスを貸し出すなどの就農サポートにも取り組んでいます。

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地域資源活用/林業

「曽爾村森林資源活用プロジェクト」の一つとして、心身が健やかな“美人”を育む「曽爾村美人プログラム」を実施しています。村民や来訪者を対象に、村の景観を生かした野外でのウォーキングなどを開催しています。
さらに、マウンテンバイクのダウンヒル競技のコースづくり、薪割りや製材ができる製材所の運営、屋外で調理ができるキッチンがついた木製のモバイルキッチンの制作と貸し出しなどを行っています。

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02 地域イノベーション

曽爾村では、現在5つの地区で地域イノベーション・プロジェクトが始まっています。曽爾高原の麓にある「太良路」という集落の人々は、平成の名水100選に選ばれた曽爾高原の湧水を販売。水の味をより楽しんでもらうために、玄米コーヒーの開発・販売にも取り組んでいます。天然記念物・屏風岩がある「長野」という集落の人々は、生産加工組合を立ち上げて、地区内で自生していたこんにゃくの商品化にチャレンジ。無農薬のこんにゃくは市販のものよりもやや粒感があり、おいしいと評判です。
鎧岳が鎮座する「葛」という集落では、農事組合法人を立ち上げて、曽爾のブランド米として商品にならない粒の小さな米を使った焼酎開発に挑戦。多輪峰山の麓にある「小長尾」という集落では、ゆず果汁とゆず皮の粉末を商品化。漆の発祥の地である「塩井」という集落では、11年前から漆の生産・活用に取り組んできた「漆ぬるべ会」のみなさんが、漆を使った新たな工芸品開発を進めています。

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名称 一般社団法人曽爾村農林業公社
所在地 〒633-1214 奈良県宇陀郡曽爾村長野62
電話 0745-96-2112
FAX 0745-96-2118
Email info@soni-agriforestry.jp
設立 2016年6月24日
事業内容 ・農業振興事業(農産物の生産振興・卸売、農作業受託・直営圃場運営、新規就農支援)
・林業振興事業(森林資源活用・木材加工による付加価値の創出)
・薬草事業(薬用作物の産地振興・卸販売・加工品開発等活用研究)
・地域イノベーション事業(地域資源を生かした集落団体等の商品開発・販売支援)
・「そにのわマルシェ」「そにのわマルシェオンラインストア」の運営

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